21.幻想と真実


21.幻想と真実

子が入会している集団は全員、同じ新聞や書籍を読み共有していた。

ある日、A子は言った。
「外の世界の情報を読んだのだけど、私達が読んでいる新聞や書籍の情報は、どうやら殆どが嘘らしいわ」

すると、それを聞いたB子と他の仲間は言った。
「何を言っているの。どうかしちゃったの?あなたは騙されているのよ」

A子は白い目で見られたくなかったので、納得することにした。

それでも、心の中で何かがくすぶっていた。A子はたまらず言った。
「もっと、他の世界のことを受け入れた方がいいと思う」

すると、B子をはじめ他の皆が言った。
「この世界に疑いを持ったら終わりだよ。他の世界を信じようとしたのが間違いだね。あなたは洗脳されてしまったのよ」
ついにA子はその集団の中に入られなくなり、退会することになった。

その後、A子は外の世界で生きていくことになった。

ところが外の世界では、A子は変わり者として扱われた。なぜなら、外の世界の人達とは違った考え方を持っていたからだ。

外の世界の人間達はA子に言った。
「君はまだ、その集団の洗脳から解けていないんだよ。」
そう言われても、A子は外の世界から退会するわけにはいかなかった。
なぜなら、更に外の世界はなかったからだ。

A子は思った。
「この世界というものは、大きさの違いだけなのだ」

その真実を、実感したのだった。

補足

真実とは、狭い世界の中だけで通用するのかもしれない。なぜなら、もしかするとまだ人類が知らない宇宙から見ると、そこに真実がある確証はないといえるからだ。

とはいえ、その宇宙に真実があるとは限らないが..

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