59.心2

59.心2

いつらは、我々の事を全く理解していない」

コウモリAは、周りのコウモリにこうメッセージを送信した。
周りのコウモリも「全くその通りだ」と理解をしめした。

コウモリAは続けた。
「私達が感じているものも、あいつら人間が感じているものも、全く同じだというのに、奴らはそんな簡単なことにも気づけていない」

周りのコウモリも、その事に同意しながら言った。
「そうだ。そうだ。私達が人間の感覚を理解しているのに、あいつらは私達にならなければ、私達のことを理解出来ないと言う」

コウモリAは、少しだけ考えてから言った。
「まぁ、あいつらの言う言い分も分からないでもない。私達と感覚は同じだが、身体の構造と、あいつらの言う言葉というものを話せないといった違いはあるからな」

すると周りのコウモリが言った。
「別に言葉はなくとも、このように音波メッセージで伝えられるから、その方が楽なのでは?」

それを聞いたコウモリAは答えた。
「それじゃ、曖昧すぎるということで、社会が混乱するんだろうよ」

周りのコウモリも同意した。
「確かに、複雑しすぎて混乱しているな」

コウモリAは言った。
「人間とは、いらぬ気苦労が多いな。
コウモリに生まれてよかった。
こうやってぶら下って考え、会話しているだけで楽しいもの」

補足

理解できないものを、真に理解するのは困難を極めると思いがちだ。
実は、そこまで難しいものではないのかもしれない。

「ありのままを感じるままに理解できれば」の話だが。それでも、感じ方が違うということは、全く違う世界で生きている可能性もあるということになるだろう。 それ自体、理解力があれば理解できるのだろう..

※当ブログで取り扱う物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。

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