20.芸術と道徳

20.芸術と道徳

子には、類まれの優れた芸術の才能があった。

ある日のこと、一世一代の大勝負をかけて、遂にこれまで世に出た芸術品の中でも群を抜いたトップクラスの芸術品を創り上げることができた。
ただしそれは、道徳性を全く無視したものだった。

様々な議論が行われた結果、その作品は半ば強引に世に出すことに決定された。

そしてその作品のメッセージ性は思った以上に強力な力があり、その作品を見た殆ど全ての人に影響を及ぼした。

その結果...人類は全滅した。

メッセージの内容は「人を殺すことの正義」というものだったのだ。
人類が絶望した後、芸術品だけが残った。

その全ての芸術品も時間の経過とともに、朽ちていったのだった。

補足

反社会性的メッセージが込められている方がメッセージ性が強く、注目を得られる可能性はある。とはいえ、それでは純粋な芸術性とはいえなくなるだろう。

そもそも芸術が表現物と鑑賞者が相互に作用し合うことで成り立つなら、人間有りきだといえるだろう。
どんなに芸術性が高くとも、その影響で人類が滅亡したとしたら、意味をなさなくなってしまう。

芸術と道徳が両立できるとすれば、芸術は道徳を無視できないのかもしれない。

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