58.神


58.神

は、神と対話できる能力を持っていた。

Aは冷静に考えていた。
このような能力を持っていると言う者は、これまでごまんといた。
冷静に考えると、単なる気のせいではないのかとも思う。

Aはこの理由で、極力気にしないようにしていた。

ところが、その神は全知全能の神を名乗っていた。
そう言いながら、ちょっと変わっていた。
そのため、Aはどうしても気になってしまう。

例えば、神はこのように言う。
「いい加減、私のせいにばかりするのは、やめて欲しいものだ」
「私は、そんな事は言った覚えがない」
「人を殺せなど、私が言うわけがないだろう」
「信じるものしか救わないなど、私はそんなに心が狭いと思われているのか」
「考え方が違うだけで、拒絶しろという考えも、おかしな話だ」などなど。

Aはたまらず、その神に聞いた。
「神よ、あなたは思っていた以上に人間的ですね」

すると神は答えた。
「何を言う。お前達のような愚か者と一緒にするな!」

それを聞いたAは言った。
「神も意外と傲慢で心が狭いのですね」

すると神は冷静な声で言った。
「ここだけの話だが、お前達が私より上だと言ったら、私はお前達を救うことができなくなるだろう。これからも特別扱いしてもらわんことにはな」

それを聞いたAは「さすが神の言うことは違うな」と、妙に納得してしまったのだった。

補足

神が人間を創ったのか?人間が神を創ったのか?それとも、そもそも神は存在していており、それに人間が気づき名前をつけたのか?それでも疑問は解けない。
神が永遠であるのは、この謎が永遠に解けないからなのだろうか?

仮に「答えのないことが答え」だとしたら、いてもいなくても、どちらでも同じ存在になってしまう。
特別扱いされてこそ、特別な存在だとなれるのだろう。たとえそれが特定の者だけだったとしても..

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