23.無意識

23.無意識

は、一風変わっていた。
生活の殆ど全てを、無意識で行動していたからだ。

「何かに反応し、行動を起こす」この繰り返しだった。

例えば「食事の後に歯磨きをする」といった具合だ。
会話でさえもそうだった。
「あ~言われれば、こう言う」というものである。
パターンの数が多いので、無意識で話しているとは誰も気づかなかった。

Aは更に、考え自体も無意識で行っていた。

ただその時には、時間差がある場合もあった。
そのため行動と違い、関連性がない時でもふと考えが頭に浮かんでくることはあった。

Aはそれすらも無意識で行っていた。
新しい考えや行動も、ふと思い浮かべるままに任せていた。
もちろん試験勉強も無意識で行っていたというのは、言うまでもない。

ある時、ふとAの頭に浮かんで来たのは「俺は、無意識で考えているんだな」ということだった。そんなことも無意識に考えていたのだった。

そして、使命を終えたAは回収された。

研究の成果を検証した実験は、大成功に終わった。
結局のところ、Aがロボットだという事に誰も気づかなかったのだから。

補足

思考が意識だと仮定すれば、思考とは確認に過ぎないのかもしれない。
その確認さえも反応パターンの一種だとしたら、人間とロボットの境目が薄くなるのだろうか..

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